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先日、職場に一本の電話がかかってきました。
10年前まで勤めていた職場の守衛さんからでした。
“お元気ですか?”と
実はもう転勤して10年少したつからと
年賀状をいただいたのに返事を出していなかったのです。
“毎年お返事いただいたのにちょっと気になったので・・
また顔見に行きます。”
と、
こちらも年賀状を出さなかったご無礼をおわびして電話を切りました。
一本の電話でいろいろなことを思い出しました。
この守衛さんは自分の業務を忠実にはたすだけでなくて
人のことを考えて業務以上のことを頼まれなくてもやってくださる方でした。
厳冬の深夜
残業で遅くなると ほぼ例外なく車のフロントガラスが凍っていました。
しばらく暖機運転してデフロスター全開にすれば時間はかかっても前が見えるようになります。
でもそれでは時間がかかるだろうと
この守衛さんはいつもお湯を持ってきてフロントガラスにかけて下さいました。
起こすのが気の毒だし、いいお年なので風邪でもひかれたら大変と
守衛さんが起きておられる時間はともかく
1時とか2時になると起こさないようにそ~っと守衛室の前をとおって出るのですが
なぜか気付かれてやはりお湯を持って走ってきてくださいました。
同僚に聞いても皆にそうしておられるとのことで、感動したのを覚えています。
60の還暦のお祝いには
たくさんで守衛室に押しかけ赤いちゃんちゃんこを着てもらって
ケーキでお祝いしました。
皆から愛されて私が転勤して数年で定年を迎えられたと聞きました。
自分のサボりで年賀状を出さなかったのに
心配して電話まで下さったこの守衛さんの優しさが胸にしみ
やっぱり年賀状減らすのをやめようかと考えた日でした。