もうちょっとでこのテンプレートが似合う季節がやってきます。テンプレート変更サボってる間に1年が・・
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今年の芥川受賞作である
津村記久子さんの“ポトスライムの舟”を読みました。
文芸春秋には選者の選評が掲載されていて楽しみなのですが
まずほかの人の評論を読むより素直な頭で自分で読んで見ます。
“他の人の意見にとらわれてはいけない、まず自分の感性を大切にしなくては”
ということを常々感じでいます。
そのことは以前より感じていましたが特に強く意識し始めたのはあることがきっかけです。
高校のころ私は結構読書好きで、年間100冊以上は読破していました。
適当にあさるようにいろんな作家のものを乱読していたのですが
一冊も読んでいない作家がありました。
大江健三郎氏のものです。
なぜ読まなかったか?
高校時代の現代国語の教師が
授業のときにひどくけなして“言葉で遊んでいるだけ、読むに値しない”と酷評したのです。
私はその教師が嫌いでした。
それなのにその教師の言うことを鵜呑みにして
10代という感受性の強い時代に全く読まなかったんですね。
後にノーベル文学賞を受賞された後に読みはじめました。
その教師は自らの感性の鈍さをそういう形で露呈してしまったわけですが
間違った評価をしてしまったその教師より
その教師の言を鵜呑みにした私の方があほですね。
それ以来、人の話は人の話として距離を置いて
何より自分の感性を大切にしようとますます思うようになりました。
そして今日読んだ小説ですが
作者ご自身が受賞の言葉の中で述べておられるこの文章がこの小説のすべてと思われます。
“これからも、ポトスをいやいや育てるのだとか、ちまちま節約するだとか、自分がエネルギーを使いすぎているのではと不安になるだとか、信頼している人と喋りながらご飯を食べるなどといった、生きていることの細部を、どんな劇的な営為よりもかけがいのないものとして、読み手に方に届けることができるような小説を書いていきたいと思います”
主人公は29歳未婚、派遣で働く女性です。
29歳という微妙な年齢の心理をくどくならいようにさらっと書いてあって
特別重大なな出来事はないのですが最後までひきつけられ読んでしまいました。
ポトスライムというのは観葉植物で水さえやっておけばいくらでも増えるという。
主人公はこのポトスライムのことがあまり好きではないがすごいとは思っています。
ワーキングプアの主人公はこのポトスライムを食べることまで考えますが毒があって食べられないことがわかり
それでますます嫌いになったのではと思われます。
ポトスライムが何のシンボルか?どうして主人公がポトスライムを嫌いなのか?
は置いておいて
読後感は決して悪くなくさわやかな小説でした。
お勧めです。
津村記久子さんの“ポトスライムの舟”を読みました。
文芸春秋には選者の選評が掲載されていて楽しみなのですが
まずほかの人の評論を読むより素直な頭で自分で読んで見ます。
“他の人の意見にとらわれてはいけない、まず自分の感性を大切にしなくては”
ということを常々感じでいます。
そのことは以前より感じていましたが特に強く意識し始めたのはあることがきっかけです。
高校のころ私は結構読書好きで、年間100冊以上は読破していました。
適当にあさるようにいろんな作家のものを乱読していたのですが
一冊も読んでいない作家がありました。
大江健三郎氏のものです。
なぜ読まなかったか?
高校時代の現代国語の教師が
授業のときにひどくけなして“言葉で遊んでいるだけ、読むに値しない”と酷評したのです。
私はその教師が嫌いでした。
それなのにその教師の言うことを鵜呑みにして
10代という感受性の強い時代に全く読まなかったんですね。
後にノーベル文学賞を受賞された後に読みはじめました。
その教師は自らの感性の鈍さをそういう形で露呈してしまったわけですが
間違った評価をしてしまったその教師より
その教師の言を鵜呑みにした私の方があほですね。
それ以来、人の話は人の話として距離を置いて
何より自分の感性を大切にしようとますます思うようになりました。
そして今日読んだ小説ですが
作者ご自身が受賞の言葉の中で述べておられるこの文章がこの小説のすべてと思われます。
“これからも、ポトスをいやいや育てるのだとか、ちまちま節約するだとか、自分がエネルギーを使いすぎているのではと不安になるだとか、信頼している人と喋りながらご飯を食べるなどといった、生きていることの細部を、どんな劇的な営為よりもかけがいのないものとして、読み手に方に届けることができるような小説を書いていきたいと思います”
主人公は29歳未婚、派遣で働く女性です。
29歳という微妙な年齢の心理をくどくならいようにさらっと書いてあって
特別重大なな出来事はないのですが最後までひきつけられ読んでしまいました。
ポトスライムというのは観葉植物で水さえやっておけばいくらでも増えるという。
主人公はこのポトスライムのことがあまり好きではないがすごいとは思っています。
ワーキングプアの主人公はこのポトスライムを食べることまで考えますが毒があって食べられないことがわかり
それでますます嫌いになったのではと思われます。
ポトスライムが何のシンボルか?どうして主人公がポトスライムを嫌いなのか?
は置いておいて
読後感は決して悪くなくさわやかな小説でした。
お勧めです。
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無題
好きな人は苦もなく読めるんですね。
私は中学時代に読み漁りました。
今は活字離れもはなはだしいでぇ~す(o ̄∀ ̄)ノ”
この方って大阪の派遣社員さんでしたっけ?
新聞で読んだ記憶はあるんです。
読みやすい文体で読み終えたあとの爽快さがいいっとか書いてましたね。
Re:無題
今は通勤が車なので読めませんが
学生時代は電車で通っていたので
かなりの量が読めました。
今は休みの日くらいしか読まないので読みたい本が積読状態になっています。
津村記久子さんは大阪生まれ、大阪育ち
小説の中の大阪弁がなかなかいい感じです。
無題
手、良かったですね!!私も99%治ったカンジで、すっかり忘れてますが、以前みたいに無理したり急に力をかけるようなことはしないようにしてます。予防大事ですもんね♪
Re:無題
痛みがなくなるとついつい忘れて酷使しそうになりますので・・。
あの痛みは
“助けてくれ~、そんなに酷使しないでくれ~”
という叫びだったわけですから
忘れないために痛くないのに湿布張ったりしています。