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まだ先の話ですが12月が本番のとある会で声楽の伴奏を頼まれています。
まだ曲目も確定していませんが
その候補曲の一つがこれ
ロッシーニらしくって乗り乗りの楽しい曲です。
歌う方も弾く方も大変そうだけど面白そうでやってみたい・・。
パバロッティーとレバインのゴールデンコンビでお聴きください。
http://www.youtube.com/watch?v=Q2oik2-H0tg
パバロッティーはもちろんですが
レバインのピアノがまたすばらし~~!
めちゃめちゃ楽しそうに弾いておられます。
(こんなに自由自在に弾けたらそりゃあ楽しいでしょう!)
こっちはピアノ編曲版
http://www.youtube.com/watch?v=oCLenZleekw
これもすごい!
いろいろな曲を聴いていますが
K330を聴いていて思い出したことがあります。
それは中学1年生の夏休み
友人Nの家で一緒に夏休みの宿題をしていた時のこと
Nが突然ピアノに向かって怒りながら聴いてよ~と
K330を弾き出したのです。
そして不機嫌なわけを語り始めました。
“きのうのレッスンでね、めちゃめちゃ怒られて。
先生の名前は玲子っていうんやけど、私は心の中でいつも冷子って呼んでるんよ。
怒られた後はず~っと説教されてね、
冷子が言うことには
~今やたらうるさいだけのロックとかしょうもない音楽がはやってるけど
Nちゃんには本当の音楽を知ってもらおうと一生懸命レッスンしてるのに~~
っと くどくどくどくどくどくど言われて
もうこんな曲いやっ、モチーフつないでるだけで面白くもなんとも無い
こんな曲誰でも書けるわ”
と言い放ちます。
怒りがおさまらない彼女に対して私はひたすら聞き手に回ります。
“それでね、私ぐれてやることにしたの”
と彼女の不良学生宣言が飛び出しました。
えっ!ぐれるって
まだ中1なのに・・
酒かタバコかヤクか はたまた○○○か
あんなこと、いやこんなことと想像を逞しくしていると
“これからロックやらジャズやら聞きまくってやる~~”と
ああ、なんて可愛いぐれ方、と大笑いしたのでした。
その後彼女は本当にロックを聞きまくっていたようですが
しばらくしてピアノのレッスンをやめました。
時は過ぎてお互い別の大学に進学し離れ離れになりました。
私は学部に上がった年 少しだけ大学の近くで一人暮らしをしましたが
その時彼女が泊りがけで遊びに来ました。
なんと彼女は
立派なモーツァルトオタクに成長していました。
モーツァルト弾きを言われるピアニストの演奏はほとんど聴いていて
その時もギーゼキングやグールドの話をひとしきりしていきました。
“モーツァルトはしょうもないんじゃなかったの?”と振ると
“子供だったのよね~、あの良さがわからなかったなんて”
と苦笑していました。
久しぶりにモーツァルトのソナタを練習しています。
曲は大昔からの憧れの曲 K310です。
いつごろから憧れていたのかちょっと思い出せないのですが
学生のころからであるのは間違いないでしょう。
長い間ピアノを弾いてきましたが
小学生のころに習っていた先生は全くモーツァルトは弾かせてくれませんでした。
ブランク後に再開し中3から大2まで習った先生も
古典はバッハ、ハイドン、ベートーベンのみ。
そしてなが~いブランク後、大人になって習った先生も
古典はなぜかバッハ、ハイドン、ベートーベンのみでした。その先生はモーツァルト嫌いそうでした。
良く考えてみると今の先生になって初めてモーツァルトをレッスンで弾いたのかもしれません。
なが~~いブランクの間、時々モーツァルトを遊び弾いていました。
そして強烈にK310に憧れました。
モーツァルトっぽくない1楽章の激しい主題、そして面白く展開していくところも大好きですし
2楽章はやさしいメロディーだけれど何か悲しい
貴婦人が悲しみに耐えながらも微笑んで“大丈夫”と言っているような感じで鳥肌ものです。
3楽章は耐えていたものが一挙にあふれ出すような激しさがあります。
それなのにひたすら美しい音が鳴っています。
不思議です。
今、ぼちぼちと譜読みしていますが
面白すぎて時がたつのを忘れそうになります。
金曜日に迫った本番の練習時間が無くなりそうです。
来週にせまったコンサートに備えて
尺八のE先生と合わせ練習をしました。
決定プログラム
アルビノーニ オーボエソナタ2楽章
バッハ アダージオ
バッハ シチリアーノ
バッハ=グノー アヴェマリア
サンサーンス 白鳥
ドボルジャーク ユモレスク
バッハ G線上のアリア
となりました。
残念ながら フォーレのシチリアーノが時間の関係で落選しました。
最終決定したのはE先生の奥様の鶴の一声
“ユモレスクは必ず入れて、フォーレは好きじゃないから(抜いて)いいわ”
E先生、これはいい曲なのにと反論を試みるも敢え無く撃沈。
ちょっと残念ですがまたの機会にと言うことで今回はあきらめていただきましょう。
連弾の本番が終わって10日
一時はあのスラブ舞曲のメロディーが耳について離れなかったのが
そろそろ抜けてきました。
そして今日
次のコンサート予定の楽譜が届きました。
次は12月21日職場のロビーコンサート
そして次々回
新年1月6日は 大学洋上セミナーのスタッフ チサさんが誘ってくれた
R大でのコンサート
どちらも大学洋上セミナーで知り合ったE先生の尺八とのデュオの予定です。
E先生の尺八はすでに大師範を取っておられることでわかるように自由自在ですが
先生の特徴はバッハやモーツアルトを始めとするクラッシックをレパートリーにしておられることです。
あまり他では聴くことができません。
人の息遣いがより強く感じられ、優しい音がします。
昨年船の上でも楽しませていただきました。
届いた楽譜は
アルビノーニ オーボエ協奏曲2楽章
フォーレ シチリアーノ
サンサーンス 白鳥
ドボルザーク ユーモレスク
バッハ G線上のアリア
ヴィバルディ 四季より冬
など
どれも名曲ばかりで楽しそうなプログラムが組めそうです。
フォーレのシチリアーノの楽譜を見て思い出す事がありました。
大学時代の話ですが、卒業が近づいてきたころ
テニス部の追い出しコンパがありました。
追い出される側は
何かしら芸をすることが暗黙の了解になっていて
みんな歌を歌ったり、手品をしたり、スピーチをしたりと
後輩相手にサービスに努めたのですが
私はそのころレッスンを受けていたフルートでこの曲を吹きました。
ピアノ伴奏もなくソロではちょっと吹きにくかったのですが
忘れられない1曲です。
その日は
卒業したらもう仕事に向かって突き進むだけ
子供っぽい遊びも今宵限りっという雰囲気でなだれ込み
夜を徹して朝まで遊びました。
家のどこかにまだあるはずのフルート
ちょっと吹いてみたくなった今日でした。
この名曲がフルートではなく尺八で奏でられるとどうなるか?
興味をお持ちの方是非聞きにきて下さい。