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もうちょっとでこのテンプレートが似合う季節がやってきます。テンプレート変更サボってる間に1年が・・
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夜、ベッドに入ってから眠気が襲ってくるまでの時間
私の至福の時間、読書タイムです。

前回の読書日記から2ヶ月あまりで読んだ本は

転落 永嶋恵美
八朔の雪 身を尽くし料理帖 高田郁
夜行の階段 松本清張
ブラックペアン1988 海堂尊
パレード 吉田修一

この中の一番のお勧めは 八朔の雪 です。
2009年度最高に面白い本大賞
R-40本屋さん大賞
のダブル受賞 と言うキャッチに惹かれて購入
とても素敵で読後感さわやかな小説です。
そして食べ物の描写がまた優れていて、よだれが出そう・・。
基本的に時代小説はあまり読まないんですが
この作者の小説が出たらまた読みたいと切望します。

あとは横並びで
転落
こういう小説って読み始めたら まず止めることはできません。
ホームレスに転落した人生
それに絡んでいたいろいろな事実
恐ろしい小説でした。

夜行の階段
松本清張、無性に読みたくなる時があります。
この小説はドラマ化されたようですが
きっと小説のほうが面白いでしょう。

ブラックペアン1988
海堂氏の小説にもちょっと飽きてきたけどやっぱり買ってしまいます。
1988と言うとおり 古い外科医局の様子が描かれています。

パレード
あまり期待せずに読み始めましたが
期待を裏切りとても面白かったです。
今年映画化されまもなく公開予定です。
ルームシェアしている5人の若者がそれぞれの視点で語ると言う小説で
人物描写は秀逸
この小説がパレードという題をつけた意味は良くわかりません。
誰か教えてください。

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前回の読書日記 aizankei.blog.shinobi.jp/Entry/560/ から約2ヶ月
あまり読書量は多くないですが 
こんな本を読んできました。

終末のフール 伊坂幸太郎
充たされざる物 カズオ・イシグロ
楽隊のうさぎ 中沢けい
禁断のパンダ 拓未司
対話篇 金城一紀

などです。
まず☆hachi ☆さんのブログでお勧めの終末のフール
伊坂氏の本は 重力ピエロに続いて2冊目
地球最後の日が近づいてきたら何をするか?
という命題
千歳空港で飛行機を待っている間に読みました。
あと3年で地球が滅亡するということがわかったら
毎日をどう過ごすのでしょうか?
全くわかりません。

充たされざる者
カズオ・イシグロ好きの私にとってもなかなか読み始められなかった小説です。
何しろ長い!
文庫ですが939ページもあります。
ピアニストが主人公です。
世界的に有名なピアニストのライダーがとある町でコンサートをすることになります。
初めて訪れた町なのに
知り合いがいたり、妻子がいたり、住んでいた場所が出てきたりと
何でやねん!
と叫びたい気分になります。
そして肝心のコンサートですが・・(以下略)
時間も空間も大きくゆがんでいて理解を超える場所もあり
何回も読み直したり進んだりしたので結構時間がかかりました。
目的地になかなかたどり着けないもどかしい夢を見ることがありますが
そんな感じ。
あとがきによると 
この本の評価も2分されていますが
作者本人は
”最高の自信作”と言っています。
謎はいっぱいあります。
本人が解説しておられないので読み手の想像に任せられていますが
たとえば
どこの国の話だろう?
サトラーはヒトラーの事か?
コンサートで弾く予定だったマレリーの”石綿と繊維”はどんな曲だろうとか?
いろいろな疑問は私の中ですっきりできていなくて
時間があるときにゆっくり読み返してみたい、そんな本です。

楽隊のうさぎ
さわやかな小説です。
でもあまり心に残りませんでした。

禁断のパンダ
第6回 ”このミステリーがすごい”大賞受賞作です。
東京往復の新幹線で読みました。
ハーバーランド、モザイク、山手幹線などおなじみの地名が続々登場
そして登場人物も皆関西弁で喋ります。
文句なく面白いです。
でも終わり方が怖い!
作者うまい。絶対続編が読みたくなります。

対話篇
この作家の本は初めて読みました。
3つの短編からなりますが最後の”花”がお勧めです。





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なぜかこの季節無性に本が恋しくなります。
学生の頃、試験が迫ると本が読みたくなったのと同じで
発表会前の多忙なこの時期だから読みたいのかもしれません。
この1ヶ月に読んだ本
栄光なき凱旋 新保裕一
繋がれた明日 新保裕一
連鎖 新保裕一
卵の緒 瀬尾まいこ
重力ピエロ 伊坂幸太郎
できれば晴れた日に 自らのがんと戦った医師とそれを支えた主治医たちの思い 板橋繁

などです。
新保裕一氏については最初にホワイトアウトを読んだ時から注目している作家です。
壮大なテーマについて書いているのにひきつける力がすごくて読み出すと止めることができません。
”栄光なき凱旋”は太平洋戦争開始後のアメリカとハワイの日系人の様子を描いています。
アメリカ本土における日系人が受けた苦難についてはマンザナール収容所などの情報を知っていました。
しかし
真珠湾攻撃を受けたハワイでの日系人についてはあまり知りませんでしたが
大変な思いをされたことは容易に想像できます。
この本の最終章を読みながら涙止まりませんでした。
”繋がれた明日”は東野圭吾氏の”手紙”に通じるものがあります。
不幸にも犯罪を犯してしまった者の立場で書かれています。

瀬尾まいこ氏の本ははじめて読みました。
昭和49年生まれの若い作家です。
”卵の緒”という題名がなぞめいて不思議ですがすてきな小説でさわやかな読後感が楽しめます。

伊坂幸太郎氏の”重力ピエロ”も知らなかったけれど映画にもなっているんですね。
直木賞候補にもなったミステリー
少し重いけど文句なしに面白い本です。

”できれば晴れた日に 自らのがんと戦った医師とそれを支えた主治医たちの思い” 
http://www.amazon.co.jp/%E3%81%A7%E3%81%8D%E3%82%8C%E3%81%B0%E6%99%B4%E3%82%8C%E3%81%9F%E6%97%A5%E3%81%AB%E2%80%95%E8%87%AA%E3%82%89%E3%81%AE%E7%99%8C%E3%81%A8%E9%97%98%E3%81%A3%E3%81%9F%E5%8C%BB%E5%B8%AB%E3%81%A8%E3%81%9D%E3%82%8C%E3%82%92%E6%94%AF%E3%81%88%E3%81%9F%E4%B8%BB%E6%B2%BB%E5%8C%BB%E3%81%9F%E3%81%A1%E3%81%AE%E6%80%9D%E3%81%84-%E3%81%B8%E3%82%8B%E3%81%99%E5%87%BA%E7%89%88%E6%96%B0%E6%9B%B8-%E6%9D%BF%E6%A9%8B-%E7%B9%81/dp/4892696757/ref=pd_bxgy_b_text_b
はとても重い本です。
板橋繁氏は2007年に永眠されましたが地域の中核病院で呼吸器内科医として働いていた医師でした。
この本に興味を持ったのは
ある人のブログで この作者が
”なぜ、かくも卑屈にならなければならないのか こんな患者ー医療者関係でよいわけがない”と言う本を書かれた人だと言う事を知ったからです。
http://www.amazon.co.jp/%E3%81%AA%E3%81%9C%E3%81%8B%E3%81%8F%E3%82%82%E5%8D%91%E5%B1%88%E3%81%AB%E3%81%AA%E3%82%89%E3%81%AA%E3%81%91%E3%82%8C%E3%81%B0%E3%81%AA%E3%82%89%E3%81%AA%E3%81%84%E3%81%AE%E3%81%8B/dp/4892696412/ref=pd_bxgy_b_text_b
この本は野笛涼というペンネームで書かれています。
そしてこの本の中にはある患者の話と言う事にして ご自身のがん再発の体験も語っておられます。
癌が再発してご自分の余命を知って書かれた本なのですね。
この2冊を読むと板橋先生がどうしても書きたかった事が伝わってきます。






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カズオ・イシグロの新刊は短編集です。
音楽と夕暮れをめぐる五つの物語という副題が示すように
5つの小さな物語からなるこの本は音楽と深い関係があります。

訳者(土屋政雄)あとがきによると
”欧米では短編集のマーケットは長編小説に比べて著しく小さい”
ということらしく
”長編小説で成功してきた作家が短編集を出すのは損”
とのことです。
とっても意外です。

小説は
ギタリストやサックス奏者、チェリストなどが登場し
音楽が流れ
その中で人生のいろいろな問題が描かれていきます。
あるときは
まるで喜劇のように笑わせてくれます。
(そんなやつおらんやろ~って感じです)
おかしくて、やがて悲しいなんとかで
最後はちょっと考えさせられてしまいます。
男女、夫婦、友人、
いろいろな問題が登場し
さりげない会話の中で危機的状況が示されていきます。
でも
読み終わった後
ちょっと不思議な感じになりますが
つらくなったり悲しくなったりする事はない小説です。

前作の”わたしを離さないで”の方が
読後につらさが残りました。

土屋氏の翻訳も美しいです。
(金○鋸挽きの刑なんて恐ろしい訳もありますが(笑))

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常々尊敬し申し上げている本田宏先生ご推薦の書です。
http://www.amazon.co.jp/dp/4062152770/?tag=yahhyd-22&hvadid=19071082041&ref=pd_sl_47sd6xlpd7_e
副題が
天然痘テロに日本が襲われる日
著者は現役の厚生労働省技官、検疫官です。
書きにくい事をずばずば書いてあるので
仮名かと思っておりましたが
実名木村盛世で書いておられます。
www.kimuramoriyo.com/


新型インフルエンザの対応でわかるとおり
厚生労働省の迷走ぶりが良くわかる内容です。
本当の事か?と目を疑うような事も書いてあります。

木村氏のブログで
新型インフルエンザに対する検疫について書いてあります。
ameblo.jp/moriyon/page-2.html#main
感染症専門医(しかも検疫官)のコメント、納得してしまいました。


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